バッテリー上がりのジャンプスターターの使い方|一人で直す手順と選び方

ボンネットを開けた車とジャンプスターターに「ジャンプスターター」の文字

当サイトはJAF・電池工業会・国土交通省など公的機関や団体の公開情報と、自動車メーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。バッテリーの位置や救援の手順は車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書で確認してください。ロードサービスの料金や補償の範囲は契約や時期で変わるため、ご利用前に各サービスの公式情報で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

朝、車に乗ろうとしたらエンジンがかからない。周りに頼める車もいない。そんな時に頼りになるのがジャンプスターターですよね。

結論から言うと、バッテリー上がりはジャンプスターターがあれば救援車なしで対処できる場合があります。ただし、つなぎ方や待ち時間は製品ごとに違うので、その製品の取扱説明書どおりに使うのが前提です。

この記事では、使う前の安全確認と使い方の流れ、選び方、かかったその後にやることまでお話ししますね。

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目次

バッテリー上がりのジャンプスターターとは?

先に結論

ジャンプスターターとは、バッテリー上がりの時にエンジンを始動させるための携帯型の電源です。JAFの案内でも、携帯型のジャンプスターターなら救援車なしでも対処できると紹介されています。

『ジャンプスターターって、充電器と何が違うの?』と思う方もいるかもしれませんね。

充電器は、時間をかけてバッテリーに電気をためる道具です。ジャンプスターターは、エンジンをかける一瞬に必要な電気を外から足す道具なんです。

道具できることかかる時間の考え方向いている場面
ジャンプスターターエンジンの始動を手伝うその場で始動を試せる一人の時・出先
ブースターケーブル救援車の電気でエンジンを始動する救援車がいればその場で家族や知人の車がいる
バッテリー充電器バッテリーそのものを充電する時間がかかる自宅の駐車場など
ロードサービス隊員が応急始動などをしてくれる到着まで待つ道具が無い・作業が不安

バッテリー上がりの「スターター」は2つの意味がある

「スターター」という言葉は、車の中のセルモーター(スタータ)を指すこともあります。

バッテリー上がりで話題になる「スターター」は、多くの場合ジャンプスターターのことです。ただ、整備の場面では「スターターが回らない」のように車の部品の意味で使われるので、話がかみ合わない時は確認してみてください。

ジャンプスターターで直るのは「始動」だけ

ここが大事なところです。ジャンプスターターでエンジンがかかっても、バッテリーそのものが元に戻るわけではありません。

JAFも、始動に成功してもバッテリーの劣化は改善しないと案内しています。かかった後の走り方と点検までがセットだと考えておきましょう。

バッテリー上がりの原因と対処の全体像はバッテリー上がりの原因と対処でまとめています。

ジャンプスターターのやり方の流れ|つなぎ方は製品の取扱説明書で

先に結論

ジャンプスターターのつなぎ方・待ち時間・外し方は製品によって違います。ここでは、どの製品でも共通して確かめたい流れを紹介します。具体的な接続の順番は、手元の製品の取扱説明書に従ってください。

『説明書を読むのは面倒だから、ケーブルと同じつなぎ方でいいよね?』と考えたくなりますよね。

ただ、ジャンプスターターの具体的な接続手順は、JAFや自動車メーカーの公式の案内で一つに決まっているわけではありません。製品によって、クリップをつないでから電源を入れるもの、表示を確かめてから始動するものなど、流れが違うんです。

ジャンプスターターを使う時の流れ
  1. 車を安全な場所に止め、周りで火を使っていないか確かめる
  2. ライト・エアコン・オーディオなどを消し、エンジンスイッチを切る
  3. ジャンプスターターの残量と、製品の取扱説明書を確認する
  4. 車の取扱説明書で、バッテリーやつなぐ場所を確かめる
  5. 製品の取扱説明書の順番どおりにクリップをつなぐ
  6. 製品の案内どおりにエンジンを始動する
  7. かかったら、製品の案内どおりの順番で外す
ジャンプスターターを使う時に確かめることの流れを示した図解

つなぐ前に確かめておきたい車側のこと

車のバッテリーは、取扱説明書にのっている場所にあります。ハイブリッド車や一部の車は、エンジンルームではなく救援用の端子につなぐよう案内されています。

メーカーの取扱説明書には、ブースターケーブルを使う前にバッテリー液の量を点検し、下限より少ない状態で始動すると破裂のおそれがあると注意している例があります。ジャンプスターターを使う時も、液量が見えるタイプなら先に確かめておくと安心です。

また、バッテリー液が凍っている時は溶けるまでジャンプスタートできない、と書かれた取扱説明書もあります。寒い朝は特に気をつけてみてください。

盗難防止のアラームが鳴ることがある

『つないだら急に警報が鳴って、びっくりしてやめてしまった』という相談も見かけます。

メーカーの取扱説明書には、ケーブルをつないだ時に盗難防止のアラームが作動し、自動でドアが施錠される場合があると書かれた例があります。キーを車の中に置いたまま作業せず、身につけておきましょう。

アラームの止め方は車ごとに違うので、車の取扱説明書で確認しておくと慌てずに済みますよ。

ケーブルでのつなぎ方との違い

救援車とブースターケーブルを使う場合は、JAF・メーカーとも、上がった車のプラス、救援車のプラス、救援車のマイナス、上がった車のエンジンの金属部分の順につなぐと案内しています。

ジャンプスターターは救援車がいない分、つなぐ相手が機器になります。順番や「マイナス側をどこにつなぐか」は製品の取扱説明書を見てくださいね。

ケーブルでの手順はブースターケーブルのつなぎ方で詳しく紹介しています。

使う前に知っておきたい安全の注意

よくある失敗

赤と黒のクリップ同士を触れさせたり、プラスとマイナスを逆につないだりすると、火花やショートの原因になります。不安な時は無理に続けず、ロードサービスに頼みましょう。

バッテリーからは、充電の時などに水素ガスが出ることがあります。電池工業会は、たばこの火を近づけない、金属工具を端子に触れさせて火花を出さない、と注意しています。

ブースターケーブルの接続や充電は、風通しの良い場所で行うよう案内されています。ジャンプスターターを使う時も同じ気持ちで作業しましょう。

作業の前に確認すること
  • 周りに火の気が無く、風通しが良い
  • クリップやケーブルに傷・破れが無い
  • バッテリー本体にひび・膨らみ・液漏れが無い
  • 乾燥した季節は、先に金属に触れて静電気を逃がした
  • 車のキーを身につけている

こんな時は使わずにロードサービスへ。 バッテリー本体が膨らんでいる、液が漏れている、腐った卵のようなにおいがする。こんな時は、作業を止めてください。

電池工業会は、異臭がしたバッテリーは使わないよう案内しています。電池工業会の資料でも、交換時期を超えたバッテリーは破裂する可能性があるとされています。

高速道路の路肩など、車の周りで作業すること自体が危ない場所でも、ジャンプスターターは使わずに安全な場所へ避難して連絡しましょう。

ジャンプスターターの選び方チェック表

ここが大事なところです

ジャンプスターターは「容量・対応する車・安全機能・保管」の4つで選びます。数字の大きさだけで決めず、自分の車に対応しているかを製品の表示で確かめるのが近道です。

『種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からない』という方も多いはずです。

ここでは、編集部が「買う前に見ておきたい点」を4つに分けてまとめました。

見るところ確かめること見落としやすい点
容量・出力自分の車のエンジンの種類・大きさに対応していると書かれているか小さい車向けの製品を大きな車に使う
対応する車12V車に対応しているか、24V車に使えるかトラックなど24V車は対応表示の確認が必要
安全機能つなぎ間違いを知らせる・止める機能があるか機能の内容は製品ごとに違う
保管車内に置いておける温度の条件、自己放電への注意真夏・真冬の車内に置きっぱなし
使いやすさクリップの大きさ、ケーブルの長さ、残量表示説明書を読まずに買う
ジャンプスターターを選ぶ時の4つの観点をまとめたチェック図解

容量・出力は「自分の車に足りるか」で見る

製品には、対応するエンジンの種類や大きさの目安が書かれていることが多いです。数字の大小より、自分の車が対応の範囲に入っているかを見てみてください。

迷った時は、車の取扱説明書や車検証で自分の車の情報を確かめてから選ぶと安心です。

対応する車は12Vか24Vかを確かめる

一般的な乗用車は12Vのバッテリーを使っています。トラックには24Vの車があり、JAFの案内でも24Vのトラックは12Vの車の救援車には使えないとされています。

24Vの車に使いたい時は、その製品が24V車に対応しているかを表示で確かめましょう。対応と書かれていないものは使わないでくださいね。

安全機能と保管のしやすさ

つなぎ間違いを知らせる機能などは、慣れていない人ほど心強いものです。ただ、機能があっても、手順を守らなくてよいわけではありません。

保管については、車内に積んでおける条件が製品の取扱説明書に書かれています。いざという時に残量が無かった、ということがないよう、定期的に残量を確認しておきましょう。

ケーブルと一緒に備えておきたい方はブースターケーブルの選び方も参考にしてみてください。

モバイルバッテリー・ポータブル電源・予備バッテリーで代わりになる?

先に結論

エンジン始動に使えると製品に書かれていないモバイルバッテリーやポータブル電源は、ジャンプスターターの代わりに使わないのが安全です。予備バッテリーを積んでおく方法より、始動用に作られた機器のほうが扱いやすいです。

『スマホ用のモバイルバッテリーで、車もかからないかな?』と考えたことはありませんか。

スマホ用のモバイルバッテリーは、スマホなどを充電するための機器です。エンジン始動に対応していると書かれていないものは、代わりにつながないでください。

一方で、スマホなどを充電できるUSBの差し込み口が付いたジャンプスターターもあります。この場合は、エンジン始動にも使えると製品に書かれているかで判断しましょう。

機器バッテリー上がりへの使い方判断のしかた
ジャンプスターター始動を手伝う自分の車に対応しているか
スマホ用モバイルバッテリー始動用ではない始動対応と書かれていなければ使わない
ポータブル電源製品によって違う始動対応か、充電器をつないでよいかを取扱説明書で確認
車用の予備バッテリー積んでおくと扱いが難しい液漏れ・ガス・自己放電に注意

バッテリー上がりにポータブル電源は使える?

ポータブル電源は、家庭用のコンセントと同じ形で電気を取り出せる機器です。エンジン始動に対応すると書かれた製品もあれば、書かれていない製品もあります。

始動に使えるかどうかは、その製品の表示と取扱説明書で確かめてください。車用のバッテリー充電器をつないで充電に使えるかどうかも、両方の取扱説明書で確認が必要です。

車のバッテリーの予備を積んでおくのはあり?

車用の予備バッテリーを積んでおけば安心、と思うかもしれません。

ただ、車用のバッテリーの中には腐食性の強い液が入っていて、電池工業会は傾けて液をこぼさないよう注意しています。バッテリーメーカーの案内では、保管中も自己放電するので、補充電の目安は3か月に1回程度とされています。

車のバッテリーの予備として積むなら、始動用に作られたジャンプスターターのほうが扱いやすい、というのが編集部の考えです。

ジャンプスターターでかかったその後にやること

先に結論

かかったらすぐにエンジンを止めず、走って充電し、早めに点検を受けます。JAFの案内では、始動後は30分程度走行して充電を回復させたうえで、早めに点検を受けるよう勧めています。

エンジンがかかると、ほっとしますよね。でも、ここで止めてしまうと、また始動できないことがあります。

電池工業会は、エンジンをかけているだけでは充電量が少なく、走行が最も重要だと案内しています。近年は、エンジンをかけているだけでは発電しない車もあるそうです。

かかった後の流れ
  1. 製品の案内どおりにジャンプスターターを外す
  2. エンジンを止めずに走って充電する(JAFの案内では30分程度)
  3. エアコンなど電気を多く使うものは控えめにする
  4. 早めに整備工場や販売店でバッテリーと発電機を点検してもらう
  5. ジャンプスターター本体を充電しておく

30分走れば満充電、ではない

30分程度という時間は、充電を少し戻すための目安です。満充電になるという意味ではありません。

例えば、こんな会話になりがちです。

「スターターでかかったし、もう大丈夫でしょ」
「次もかかるとは限らないから、今日のうちに見てもらおうよ」

この「今日のうちに見てもらう」が、次の朝に困らないためのポイントです。かかった後のことはバッテリー上がりが直った後にやることでも詳しく紹介しています。

ジャンプスターター本体の充電も忘れずに

使った後のジャンプスターターは、残量が減っています。そのまま車に戻しておくと、次に使う時に動かないことも。

使ったらすぐ充電する、季節の変わり目に残量を見る、と決めておくと安心ですよ。

使った後のジャンプスターター本体を家で充電している様子

上がりにくくする習慣はバッテリー上がりを防ぐにはでまとめています。

バッテリー上がりとジャンプスターターのよくある相談

相談の要約について

知恵袋などで多い相談を、内容が分かる範囲で要約しています。

「ロードサービスを呼ぶか、ジャンプスターターを買うか、新しいバッテリーにするか」

よく見られている相談です。結論から言うと、どれか1つではなく、バッテリーの状態で考えるのがおすすめです。

バッテリーメーカーの案内では、ライトの消し忘れなどで上がったものは充電で再使用できるケースが多い一方、2年以上使っているバッテリーが上がった場合は交換を勧めています。

古いバッテリーなら交換を考え、ジャンプスターターは次の備えとして持っておく。こんな組み合わせが現実的です。

「ジャンプスターターを持っていれば、ロードサービスはいらない?」

救援車なしで始動できる場面は増えます。ただ、本体の残量が無い、バッテリー以外の故障、作業が危ない場所、という時は自分では対処できません。

2026年10月時点のJAF公式の料金表(2024年4月1日改定・税込)では、昼間の一般道でのバッテリー上がりの応急始動は、会員なら無料、会員でない場合は21,700円です。自動車保険のロードサービスは、多くの保険会社で付いていますが、回数や対象の車は契約内容によって違います。契約している保険会社の案内で確認しておきましょう。

「上がるたびにジャンプスターターでかければ、ずっと使える?」

『かかるなら、このままでいいかな』と思いますよね。

ただ、放電した状態を何度も繰り返すと、バッテリーの劣化は進みます。バッテリーメーカーも、放電状態で長く放置されたものは以前の性能に戻らないとしています。

何度も上がる時は、点検でバッテリーか発電機か、ほかの原因かを確かめてもらいましょう。ジャンプスターターをつないでもかからない時はケーブルをつないでもエンジンがかからない時の原因を見てみてください。

何度も上がる車を乗り続けるか迷ったら

バッテリーの交換や修理の費用が重なってきた時は、今の車の価値と比べて考えるのも一つの方法です。

今の車を手放すことを考えた時は、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。先に相場を知っておくと、修理して乗り続けるか乗り換えるかを判断しやすくなりますよ。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

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よくある質問

ジャンプスターターのつなぎ方はブースターケーブルと同じですか?

つなぐ順番や待ち時間は製品によって違います。ケーブルの手順をそのまま当てはめず、手元の製品の取扱説明書に従ってください。ハイブリッド車などは車の取扱説明書でつなぐ場所も確認しましょう。

ジャンプスターターは車に積みっぱなしで大丈夫ですか?

車内に置いておける温度の条件は製品の取扱説明書に書かれています。真夏や真冬の車内に置く時は条件を確かめ、残量も定期的に確認しておきましょう。

スマホ用のモバイルバッテリーでエンジンはかかりますか?

スマホ用のモバイルバッテリーは、エンジン始動用に作られたものではありません。始動に対応すると製品に書かれていないものは使わず、ジャンプスターターやロードサービスを使いましょう。

ジャンプスターターでかかった後は、アイドリングで充電できますか?

電池工業会は、エンジンをかけているだけでは充電量が少なく、走行が最も重要だと案内しています。JAFの案内のとおり、30分程度走って早めに点検を受けるのがおすすめです。

24Vのトラックにも使えますか?

24V車に使えるかは製品ごとに違います。24V車への対応が表示されている製品だけを使い、手順はその取扱説明書に従ってください。

まとめ

この記事の要点
  • ジャンプスターターは、救援車なしでエンジンの始動を手伝う携帯型の電源
  • つなぎ方・待ち時間・外し方は、製品の取扱説明書に従う
  • 火の気・換気・クリップの接触に気をつけ、異常があれば使わない
  • 選ぶ時は容量・対応する車・安全機能・保管の4つを見る
  • かかった後は走って充電し、早めに点検、本体の充電も忘れずに
バッテリー上がりガイド

バッテリー上がりガイド 編集部

車のバッテリー上がりの原因と対処、ブースターケーブルのつなぎ方、ロードサービスの呼び方、バッテリー交換の時期、上がりやすい車を乗り続けるか手放すかの判断まで、公的機関とメーカーの公式情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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