当サイトはJAF・電池工業会・国土交通省など公的機関や団体の公開情報と、自動車メーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。バッテリーの位置や救援の手順は車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書で確認してください。ロードサービスの料金や補償の範囲は契約や時期で変わるため、ご利用前に各サービスの公式情報で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
エンジンがかからず、手元にはブースターケーブル。でも赤と黒をどこからつなぐのか、急に自信がなくなりますよね。
結論から言うと、バッテリー上がりのつなぎ方は「上がった車のプラス、救援車のプラス、救援車のマイナス、上がった車のエンジンの金属部分」の順です。外す時はその逆の順番です。
この記事では、なぜその順番なのかという理由とセットで、つなぎ方と外し方、間違えやすいところを順番に見ていきます。
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まず確認:つなぐ前にやっておくこと
ケーブルをつなぐ前に、安全な場所か、ライトやエアコンが消えているか、2台ともエンジンが止まっているかを確かめます。作業に少しでも不安があれば、ロードサービスに頼むのも立派な選択です。
『早くエンジンをかけたい』と焦る気持ち、よく分かります。
ただ、ブースターケーブルの作業は、つなぎ方を間違えるとショートや発火につながることがあるんです(JAFの案内)。最初の数分だけ、落ち着いて準備をしておきましょう。
- 車を止めた場所が安全かを確かめる(道路上なら先に安全確保と連絡)
- ライト・エアコン・オーディオなど電気を使うものを消す
- 救援車は12Vのバッテリーを積んだ車かを確かめる
- ケーブルの被膜の破れ・断線・クリップのガタがないかを見る
- 近くでたばこを吸わない・火を使わない
- 取扱説明書の「バッテリーがあがったときは」のページを開く
JAFは、作業を始める前にケーブル本体を点検し、被膜の破損や断線、クリップのガタがあれば使わないよう案内しています。
救援車については、トラックなど24Vの車は電圧が違うので使えません。また、ハイブリッド車は構造上、ほかの車を救援できないとJAFやメーカーが案内しています。
救援車の選び方は救援車の手順と注意点でも詳しく紹介しています。
取扱説明書のページを先に開いておく
意外と見落としがちなのが、取扱説明書です。
メーカーによって、マイナス側をつなぐ場所の呼び方(エンジンの金属部、スタッドボルト、エンジンハンガーフックなど)や、始動までの待ち方が少しずつ違います。
自分の車のページを開いておくと、どこに黒いクリップを挟むかで迷わずに済みますよ。
液の量と凍結もチェック
マツダの取扱説明書は、ブースターケーブルを使う前にバッテリー液の量を点検するよう書いています。液が下限より少ないまま始動すると、破裂のおそれがあるためです。
ホンダの取扱説明書には、バッテリー液が凍っている場合は溶けるまでジャンプスタートできない、と書かれています。真冬の朝は特に気にしておきたいところです。
バッテリー上がりのつなぎ方と順番
上がった車のプラス、救援車のプラス、救援車のマイナス、上がった車のエンジンの金属部分。この順番は、JAF・メーカー各社・電池工業会の案内で共通しています。
まずは、車のバッテリー上がりのつなぎ方を、全体の流れで見てみましょう。ここではJAFの手順を基本に、メーカーの取扱説明書の注意を足しています。

- 救援車を上がった車の近くに止め、両方のボンネットを開ける
- 2台ともエンジンを止め、救援車のエンジンを切った状態でつなぎ始める
- 赤いケーブルを、上がった車のバッテリーのプラス端子につなぐ
- 赤いケーブルの反対側を、救援車のバッテリーのプラス端子につなぐ
- 黒いケーブルを、救援車のバッテリーのマイナス端子につなぐ
- 黒いケーブルの反対側を、上がった車のエンジンの金属部分(取扱説明書で指定された場所)につなぐ
つないだら、救援車のエンジンをかけます。AT車はパーキング、MT車はニュートラルにして、サイドブレーキをしっかりかけておきましょう(JAFの案内)。
救援車のアクセルを少し踏んで、エンジンの回転を少し高めに保ちます。その状態で、上がった車のエンジンをかけてみてください。
救援車は何分待ってからかける?
ここはメーカーで書き方が違います。
| 案内している先 | 始動までの流れ |
|---|---|
| JAF | 救援車の回転を少し高く保ち、上がった車のスターターを回す |
| トヨタの取扱説明書 | 救援車の回転を少し高めにして約5分間充電してから始動する |
| マツダの取扱説明書 | 救援車の回転を高めて始動し、始動後に約3分間回して応急充電する |
| ホンダ・日産・スズキ | 分数の記載なし(取扱説明書の手順に従う) |
『5分待てば大丈夫?』と思いますよね。実は、待つ時間はどの車にも共通する決まりではないんです。
自分の車の取扱説明書に書かれている待ち方に合わせるのが確実です。
「バッテリーは+から」と覚えるとラク
赤(プラス)から始めて、黒(マイナス)で終わる。順番に迷ったら、まずこれだけ思い出してみてください。
プラス同士をつないでから、マイナス側をつなぐ。そして最後の1本だけは、相手のバッテリーではなくエンジンの金属部分へ。この流れです。
なぜこの順番?理由つきで覚えるつなぐ順番
順番には理由があります。理由とセットで覚えると、焦っている時でも手が止まりにくくなります。
『順番なんて、どれでも電気は流れるんじゃない?』と思う方も多いはずです。
ただ、バッテリー上がりのつなぐ順番は、ショートや火花を避けるために決まっています。JAFは、接続の順番を誤るとショートや発火の原因になると案内しています。
| 順番 | つなぐ場所 | 理由(覚え方) |
|---|---|---|
| 1本目 | 上がった車のプラス端子 | 赤はプラス同士。まず助けてもらう側から始める |
| 2本目 | 救援車のプラス端子 | プラス同士がつながる。赤の先を周りの金属に触れさせない |
| 3本目 | 救援車のマイナス端子 | 電気を送る側のマイナスを先に固定する |
| 4本目 | 上がった車のエンジンの金属部分 | 最後の1本はバッテリーから離れた場所で。火花が出てもバッテリーから遠い |
トヨタの取扱説明書は、プラス端子につないだケーブルの先を、付近のブラケットや塗装されていない金属部に触れさせないよう注意しています。
赤いクリップを片方つないだまま、もう片方をぶらぶらさせておくのは避けたいところです。
4本目がバッテリーのマイナス端子ではない理由
ここがいちばん質問の多いところです。
JAF・トヨタ・マツダ・日産の案内は、4本目を上がった車のバッテリーのマイナス端子ではなく、エンジンや車体の金属部分にしています。マツダの取扱説明書は「バッテリーのマイナス端子に接続しない」と明記しています。
日産は「赤とは離れた位置の未塗装金属部」、いすゞは「バッテリーからできるだけ離れた塗装のない金属部」と書いています。
電池工業会は、バッテリーからは水素ガスが出ることがあり、火花が引火すると危ないと案内しています。最後の1本をバッテリーから離れた場所でつなぐのは、こうした火花への用心と考えると覚えやすいです。
「プラスとプラス、マイナスとマイナス」は合っている?
電池工業会は「接続は(+)と(+)、(−)と(−)」と案内しています。考え方としてはその通りです。
ただ、上がった車側のマイナスは端子ではなく、エンジンの金属部分につなぐのが実際の手順です。ここだけ形が違う、と覚えておいてください。
バッテリー上がりの外し方と、その後にやること
エンジンがかかったら、つないだ時とは逆の順番でケーブルを外します。最後につないだエンジンの金属部分の黒から外し始めます。
かかった瞬間はほっとしますよね。でも、外す作業もつなぐ時と同じくらい大事なんです。
- 上がった車のエンジンの金属部分から黒いケーブルを外す
- 救援車のマイナス端子から黒いケーブルを外す
- 救援車のプラス端子から赤いケーブルを外す
- 上がった車のプラス端子から赤いケーブルを外す
外している途中も、赤と黒のクリップ同士を触れさせないようにしておきましょう。トヨタの取扱説明書は、ケーブルのプラス側とマイナス側の端子を接触させないよう注意しています。
外す順番の細かな書き方はメーカーで違うこともあるので、取扱説明書の記載に合わせると安心です。

かかった後、すぐにエンジンを切らない
JAFは、始動に成功してもバッテリーの劣化は改善しないと案内しています。始動後は30分程度走行して充電を回復させたうえで、早めに点検を受けるよう勧めています(2026年6月時点のJAFのページ)。
バッテリー自体が寿命だと、エンジンを止めた途端にまたかからなくなることもあります。
- すぐにエンジンを止めず、走れる状態なら少し走って充電する
- 時計や設定が消えていないか、警告灯がついていないかを見る
- 近いうちにディーラーや整備工場でバッテリーを点検してもらう
- 発電機の不調が疑われる時は、無理に遠くまで走らない
トヨタの取扱説明書には、バッテリーが上がるとコンピューターの記憶が消え、初期設定が必要な機能がある、と書かれています。日産のe-POWER車は、始動後しばらくエアコンやオーディオを使わないよう案内しています。
走り方や点検の続きは直った後にやることにまとめています。
つなぎ方を間違えたらどうなる?よくある失敗
プラスとマイナスを逆につなぐ、クリップ同士を触れさせる、24Vの車やハイブリッド車を救援車にする。この3つが特に避けたい間違いです。
『もし逆につないでいたら…』と考えると、不安になりますよね。
JAFは、接続の順番を誤るとショートや発火の原因になると案内しています。どこが壊れるかは車や状況で変わるので、ここで断定はできません。
- 赤と黒を逆の端子につないでしまう
- 赤いクリップの先が、エンジンや車体の金属部分に触れる
- 赤と黒のクリップ同士がぶつかる
- 4本目を上がった車のマイナス端子に直結してしまう
- 24Vのトラックやハイブリッド車を救援車にしてしまう
逆につないだと気づいたら、それ以上エンジンをかけようとせず、ケーブルを外します。煙やにおい、警告灯など普段と違う様子があれば、ディーラーやロードサービスに相談してみてください。
やってはいけない接続の全体はバッテリー上がりでやってはいけないことで詳しく紹介しています。
間違えやすい場面と防ぎ方
| 間違えやすい場面 | 防ぎ方 |
|---|---|
| 端子のカバーでプラスとマイナスの印が見えにくい | カバーを開けて刻印を確かめ、赤いカバー側をプラスと決めつけない |
| 2台の車が向かい合わせで左右が逆に見える | 1本つなぐごとに声に出して確認する |
| 夜で手元が暗い | ライトを用意し、片手は空けておく |
| ケーブルが短くて引っぱられる | 車を近づけ直し、無理に伸ばさない |
ケーブルの長さや太さの選び方はブースターケーブルの選び方で紹介しています。
つないでもかからない時
つなぎ方が合っているのにかからない時は、クリップの噛み方が浅い、待ち時間が足りない、そもそもバッテリー以外の原因、などが考えられます。
電池工業会は、スターターが回るのにエンジンがかからない場合は、バッテリーではなく車側の問題だと案内しています。
確認の順番はケーブルをつないでもかからない時の原因と確認で詳しく見ています。
ハイブリッド車・EVのつなぎ方はここが違う
ハイブリッド車やEVも、12Vの補機バッテリーが上がった時は、ほかの車から救援してもらえる場合があります。ただし、つなぐ場所が「救援用端子」だったり、救援車にはなれなかったりと、ガソリン車とは違う点があります。
『このつなぎ方ハイブリッド車でも同じでいいの?』と迷う方も多いはずです。
結論から言うと、つなぐ順番の考え方は同じでも、つなぐ場所は車で違います。
| 項目 | ガソリン車 | ハイブリッド車・EV(確認できた例) |
|---|---|---|
| 赤をつなぐ場所 | バッテリーのプラス端子 | ヒューズボックス内の救援用端子などの場合がある(トヨタ・日産の例) |
| 救援車になれるか | 12Vの車なら救援車になれる | ほかの車を救援できない(JAF・トヨタ・日産の案内) |
| 始動の確認 | エンジンがかかる | READYや走行可能表示灯の点灯を確かめる |
| 注意点 | 液量・凍結を確かめる | エンジンやモーターにクリップをつながない(日産の案内) |
トヨタのハイブリッド車の取扱説明書は、救援用端子は他の車から補機バッテリーを充電するためのもので、この端子で他の車を救援することはできない、と書いています。
日産のe-POWER車のFAQも、他の車を救援しないよう案内しています。理由は、ジャンプスタートに耐える出力が出せないためと説明されています。
- 高電圧の部品や配線には触れない
- 救援用端子の場所は取扱説明書で確かめる
- ケーブルをつなぐとオートアラームでドアが施錠される場合があるので、電子キーを身につけておく(トヨタの案内)
- EVはジャンプスタートの時に充電ケーブルを外す(日産の案内)
ハイブリッド車での救援の注意はハイブリッド車で他の車を救援できる?でまとめています。
よくある相談:バッテリーのつなぎ方の疑問
迷った時は「取扱説明書の手順」と「JAFの手順」に戻ること。自己流の近道は、安全面で遠回りになりがちです。
ここでは、知恵袋などでよく見かける相談を、要点だけまとめて答えていきます。
相談1 同じ極同士をつなぐと思うけど、間違えたらどうなる?
「プラスとプラス、マイナスとマイナスをつなぐのは分かるけれど、間違えたらどうなるのか知りたい」という相談です。閲覧数がとても多く、気になる人が多いことが分かります。
JAFは、接続の順番を誤るとショートや発火の原因になると案内しています。電池工業会も、端子に金属工具を当てて火花を出さないよう注意しています。
どの部品にどんな影響が出るかは、車や状況で変わります。逆につないでしまったら、エンジンをかけるのはやめて、ディーラーやロードサービスに見てもらうのがおすすめです。
相談2 最後を車体の金属部分にするのは、マイナス端子とどう違う?
「接続順序の最後が救援される車の金属部分とあるけれど、バッテリーのマイナス端子を挟むのと何が違うのか」という相談です。
メーカーの取扱説明書は、最後の1本をバッテリーから離れた金属部分につなぐよう指定しています。マツダは、バッテリーのマイナス端子に接続しないと明記しています。
最後の1本をつなぐ瞬間は火花が出ることがあり、バッテリーのそばを避ける、と考えると覚えやすいです。迷ったら、取扱説明書の図の場所に挟んでみてください。
相談3 外す時は本当に逆の順番でいい?
「プラス同士、マイナス同士をつなぎ、終わったら逆の順番で外すと聞いたけれど、それで合っているか」という相談です。
JAFの手順は「エンジンが始動したら、つないだ時とは逆の順番で取り外す」です。トヨタやマツダの取扱説明書も逆の順で外すよう書いています。
ただし、外す順番の書き方が少し違うメーカーもあります。自分の車の取扱説明書を一度見ておくと安心ですよ。
何度もつなぐことになるなら、考えておきたいこと
つなぎ方を覚えても、何度もバッテリーが上がるなら原因は別のところにあるかもしれません。点検と、今の車との付き合い方を一緒に考えておきましょう。
『また上がったら、またつなげばいい』と思いたくなりますよね。
ただ、JAFは始動に成功してもバッテリーの劣化は改善しないと案内しています。発電機の不調だと、走行中に止まることもあるそうです。
- 短い期間に何度もバッテリーが上がる
- 救援でかかっても、エンジンを止めるとまたかからない
- バッテリー形の警告灯が走行中につく
- バッテリー本体がふくらんでいる、液が減りやすい

上がりやすさの原因はバッテリー上がりの原因と対処で全体を見られます。
交換や修理が重なる時は、車の価値と比べてみる
バッテリー上がりが続いて交換や修理が重なってきたら、今の車にあとどれくらい乗るかを考えるタイミングかもしれません。
手放すことを考えた時は、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。不調があればそのまま伝えたうえで、先に相場を知っておくと、修理するか乗り換えるかを落ち着いて判断しやすくなります。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
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まとめ
バッテリー上がりのつなぎ方は、順番と理由をセットで覚えるのが近道です。
焦っている時ほど、取扱説明書を開いて1本ずつ確かめてみてください。
- つなぐ順番は「上がった車のプラス、救援車のプラス、救援車のマイナス、上がった車のエンジンの金属部分」
- 4本目はマイナス端子ではなく、バッテリーから離れた金属部分につなぐ
- 外し方はつないだ時と逆の順番
- 24Vの車やハイブリッド車は救援車にしない
- かかった後は少し走って充電し、早めに点検を受ける





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