自動車保険のロードサービスでバッテリー上がりを直す|呼び方と無料の範囲

保険証券を見ながら電話をかける手元とボンネットを開けた車、自動車保険のロードサービスでバッテリー上がりを直す記事タイトル

当サイトはJAF・電池工業会・国土交通省など公的機関や団体の公開情報と、自動車メーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。バッテリーの位置や救援の手順は車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書で確認してください。ロードサービスの料金や補償の範囲は契約や時期で変わるため、ご利用前に各サービスの公式情報で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

エンジンがかからなくて、どこに電話すればいいか分からない。『そういえば、自動車保険にロードサービスって付いていたような…』と思い出した方も多いはずです。

結論から言うと、バッテリー上がりは自動車保険のロードサービスで直せることが多いです。ただ、無料の範囲や回数は保険会社と契約で違います。この記事では、保険会社への連絡の仕方と、契約で確かめておきたい項目が分かります。

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目次

バッテリー上がりは保険で直せる?まず今すぐやること

先に結論

多くの自動車保険(任意保険)には、バッテリー上がりの時にケーブルをつないでエンジンをかけるサービスが付いています。ネットで業者を探す前に、まず契約している保険会社か保険代理店に連絡してみてください。

日本損害保険協会も、バッテリー上がりやパンクなどの時は、まず損害保険会社や保険代理店に連絡するよう呼びかけています。

『でも、保険を使うと保険料が上がるんじゃ…』と心配になりますよね。ロードサービスだけを使った場合の等級の話は、このあと紹介します。

電話の前にやること
  • 道路の上なら、ハザードランプをつけて安全な場所にいるか確かめる
  • ライト・室内灯・エアコンなど、つけっぱなしのものを消す
  • 保険証券か、保険会社のアプリ・案内カードを探す
  • 車検証を手元に出す(ナンバーや車の情報を伝えるため)
  • 取扱説明書の「バッテリーがあがったときは」のページを開いておく

ロードサービスが付いていることを知らない人も多い

損保協会が2023年11月に行ったアンケート(全国の18歳以上の運転免許保有者3,123名)では、「多くの自動車保険にはロードサービスが付いていて、故障でも使える」ことを知っている人の割合に、年代で大きな差がありました。

年代知っていた人の割合
20〜29歳39.40%
30〜39歳49.20%
40〜49歳62.40%
50〜59歳74.00%
60〜69歳・70歳以上83.60%

20代では半分以下なんですね。自分の保険に付いているか分からなくても、保険会社に問い合わせれば確かめられると損保協会は案内しています。

自動車保険のバッテリー上がり対応で無料になる範囲

ここが大事なところです

無料になるのは、多くの場合「現場でエンジンをかける作業」です。バッテリー本体や部品の代金、充電の費用は自己負担と書いている保険会社が多くあります。

この記事を書くにあたって、保険会社11社の公式ページを確かめました。会社ごとの細かい違いはありますが、傾向は次のとおりです。

確かめた項目11社の傾向
バッテリー上がりのジャンピング等が無料サービスの対象11社すべて(うち1社は特約を選んだ場合のみ)
ロードサービスだけの利用は等級に影響しないと明記11社すべて
バッテリー上がりの回数制限なしと明記3社・記載なし2社・制限あり5社
対象は契約している車だけと明記8社
バッテリー本体・部品代・充電費用は自己負担と明記7社

回数に制限がある5社の内訳は、保険期間中1回が3社、2回が1社、3回が1社でした。

同じ保険会社でも、保険の始まった時期(始期日)で回数が変わる例もありました。自分の契約がどれに当たるかは、契約している保険会社の案内で確かめてください。

保険対応で無料になりやすいもの・自己負担になりやすいもの

無料の対象になりやすいもの
  • ケーブルをつないでエンジンをかける作業
  • バッテリーの点検
  • 現場での短い時間の応急作業
自己負担になりやすいもの
  • バッテリー本体の代金と交換の部品代
  • バッテリーの充電
  • 自分で手配した業者の費用

現場での応急作業は「30分以内」「30分程度まで」のように時間で区切っている会社もあります。

部品代については、JAF会員がJAFの応急対応を受けた時に、上限と回数を決めて補う会社もありました。ここも契約によるので、気になる方は確かめてみてください。

任意保険と車両保険、バッテリー上がりで使うのはどっち?

『車両保険を付けていないから、バッテリー上がりは対象外?』と迷う方もいますよね。

バッテリー上がりで使うのは、多くの場合ロードサービス(会社によって呼び方は違います)です。車両保険とは別のサービスとして、契約に自動でセットされている会社が多くありました。

ただ、ロードサービスを特約として選ぶ方式の保険もあります。「どの自動車保険にも付いている」わけではないので、証券の特約欄を見ておきましょう。

補足

「レンタカー特約」など、ほかの特約の名前を見かけることもあります。バッテリー上がりで使えるかどうかは、今回確かめた範囲では分かりませんでした。契約している保険会社の案内で確かめてください。

保険会社に何を伝える?電話メモの作り方

ここからは、実際に電話する時の話です。

保険会社のロードサービスの窓口は、証券や保険会社の公式サイト、アプリに載っています。慌てていると伝え漏れが出やすいので、先にメモを作っておくと安心です。

伝えること例えばこんな言い方
契約者の名前と証券番号「証券番号は〇〇です」
今いる場所「〇〇市のスーパーの駐車場、2階の奥です」
車の情報「車検証の車で、ナンバーは〇〇です」
症状「セルが回らず、メーターも暗いです」
原因の心当たり「室内灯をつけたままにしていました」
周りの状況「平らな場所で、人通りは少ないです」
保険会社のロードサービスに電話する時に伝えることをまとめた図解

電話では、こんなやり取りになることが多いです。

「バッテリーが上がったようで、エンジンがかかりません」
「では、ご契約の確認と、今いらっしゃる場所を教えてください」

電話から作業が終わるまでの流れ

保険のロードサービスを使う流れ
  1. 証券やアプリで、ロードサービスの窓口の番号を確かめる
  2. 電話で契約者名・場所・車・症状を伝える
  3. 到着の目安と、無料の範囲を聞いておく
  4. 車の近くの安全な場所で待つ
  5. 作業後、エンジンがかかったら説明を聞いてから出発する

到着を待つ間は、エンジンをかけようと何度もセルを回し続けないようにしましょう。

到着を待つ間に気をつけること

待っている時間は、思ったより長く感じるものです。『まだかな』とそわそわして、何度もエンジンをかけようとしてしまう方も多いんです。

待っている間のチェック
  • 高速道路なら、車内ではなくガードレールの外など安全な場所で待つ
  • 一般道でも、車の前後に立たず、歩道や駐車場の安全な場所にいる
  • つけっぱなしだったライトやエアコンのスイッチを切っておく
  • 電子キーや鍵は、車の中に置かず身につけておく
  • 到着の連絡が来た時に、すぐ出られるようにしておく

ケーブルをつないだ時に、自動でドアが施錠される車もあると取扱説明書に書かれていることがあります。鍵を持っておくと、閉じ込みの心配がありません。

高速道路で止まった時の待ち方は、中日本高速道路・西日本高速道路が「車内は安全地帯ではない」と案内しています。詳しい手順は高速道路や出先でバッテリーが上がったらで紹介しています。

連絡先そのものに迷った時の確認順は、バッテリー上がりはどこに連絡?で紹介しています。

自分で業者を呼ぶ前に、保険会社へ

ここが一番気をつけたいところです。

保険会社のロードサービスは、事前に保険会社へ連絡することを条件にしている会社が多くあります。自分で業者を手配した場合は対象外と書いている会社もありました。

よくある失敗

ネットで見つけた業者を先に呼んで、あとから保険会社に払ってもらおうとする。損保協会と国民生活センターは、業者を利用した後に保険金を請求しても、全額の支払いを受けられないことがあると注意を呼びかけています。

「保険会社と提携しているので、全額保険で払えます」と言われて頼んだら、自己負担が出た、という事例も損保協会が紹介しています。業者に頼む時の注意は出張業者に頼む時の注意をどうぞ。

契約で確かめておきたい項目チェックリスト

バッテリーが上がる前に、一度見ておくと安心な項目をまとめました。

『保険証券なんて、契約してから一度も見ていない』という方も多いですよね。今のうちに5分だけ見ておくと、いざという時に慌てずに済みます。

保険証券や案内で見ておくこと
  • ロードサービスが自動で付いているか、特約で選ぶ方式か
  • バッテリー上がりは保険期間中に何回まで使えるか
  • 対象は契約している車だけか、借りた車も入るか
  • 部品代・充電の費用は自己負担か
  • 事前連絡が必要か、窓口の電話番号はどこに載っているか
  • 家族も同じ窓口を知っているか
自動車保険のロードサービスでバッテリー上がりに備えて契約で見ておく項目をまとめた図解

国民生活センターも、日頃からロードサービスの内容と連絡先を確かめ、家族とも共有しておくよう勧めています。

対象は「契約している車」が多い

自動車保険のロードサービスは、多くの保険会社で契約している車が対象です。

借りた車や友人の車、レンタカーは対象外としている会社が多くあります。ファミリーバイク特約で入っている原付を対象外と書いている会社もありました。

レンタカーで上がった時は、まずレンタカー会社に連絡して指示に従うのが基本です。詳しくはレンタカーのバッテリー上がりで紹介しています。

何度も上がる時は、使えなくなることもある

同じサービスを何度も使う場合について、決まりを設けている会社もあります。

例えば、以前の利用時にバッテリーの点検・交換を勧められたのに対応せず、同じ車で再び上がった場合は対象外、と規約に書いている会社がありました。利用の頻度が著しく高い場合は提供できない、という規定を置いている会社もあります。

一度上がったら、早めにバッテリーを点検してもらうのが、次に保険を使う時のためにもなるんですね。

作業が終わった後に聞いておくこと

エンジンがかかったら、隊員の方に、バッテリーの状態で気になる点がないか聞いてみてください。

「このまま走って大丈夫ですか」
「早めに点検か交換をした方がいいと思います」

こんなひと言をもらえたら、その日のうちに予定を立てておくと安心です。

JAFの案内では、始動に成功してもバッテリーの劣化は改善しないとされ、始動後は30分程度走って充電を回復させ、早めに点検を受けるよう勧めています。バッテリーメーカーも、2年以上使っているバッテリーが上がった場合は交換を勧めています。

保険が使えない時は?JAFとの使い分け

『保険のロードサービスは回数を使い切ってしまった』『借りた車だから対象外だった』という時もありますよね。

損保協会は、自動車保険で請求できない場合でも、車を買った販売会社のロードサービスや、会員制のロードサービスを使えるか確かめるよう案内しています。

比べる点自動車保険のロードサービスJAF
何に付くか契約している車会員本人(人)
回数制限がある会社もあるJAFの比較表では制限なし
借りた車・レンタカー対象外の会社が多い会員本人なら使える
費用契約の範囲で無料会員は基本料・作業料が無料。非会員は有料

JAFは「人」に付くサービスなので、会員本人ならレンタカーや他人の車でも使えます。JAFの料金や呼び方はJAFのバッテリー上がり対応でまとめています。

クレジットカードのロードサービス

クレジットカードの会員向けサービスに、バッテリー上がりの時のケーブル接続が含まれている例もあります。ただ、カードの種類や有料のオプションで中身が違うので、カード会社の案内で確かめてください。

メーカーの保証はバッテリー上がりに使える?

「バッテリー上がりの保証」が気になる方もいるかもしれません。

車のメーカーによっては、補機バッテリー本体の不具合を保証修理の対象外と案内しているところがあります。製造時の組付けが原因の不具合だけを保証する、という扱いです。

バッテリー上がりでメーカーの保証を使って無料交換になる、とは考えない方がよさそうです。気になる時は、保証書や販売店で確かめてみてください。

何度も保険を使う車なら、手放すことも考える

ロードサービスの回数を使い切るほど上がる車は、バッテリーや充電の仕組みに不調がある可能性もあります。

修理や交換の費用が重なりそうなら、今の車の価値と比べてみてください。手放す時は、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。先に相場を知っておくと、直して乗り続けるかを落ち着いて決められます。

よくある相談:保険のロードサービスとバッテリー上がり

ネットの相談サイトに寄せられている、自動車保険とバッテリー上がりについての質問から、よく見られるものを要約して紹介します。

相談1 保険の無料ロードサービスがあれば、JAFはいらない?

キー閉じ込みやバッテリー上がりで年に1回ほどJAFを使っている方の、保険のロードサービスがあればJAFは不要かという質問です。

保険のロードサービスで足りるかは、回数の上限と、乗る車で決まります。

年に1回くらいなら、回数制限のない保険や、上限内に収まる保険で足りることもあります。一方、家族の車や借りた車にもよく乗る方は、人に付くJAFの方が安心な場面もあります。

自分の使い方保険のロードサービスだけで足りそうか
自分の契約車にしか乗らず、上がるのは年に1回あるかどうか回数の上限内なら足りることが多い
家族の車・社用車・レンタカーにもよく乗る契約車以外は対象外の会社が多く、足りない場面がある
バッテリー上がりやキー閉じ込みが年に何度もある回数の上限を超えるおそれ。上限を確かめておく
バイクにも乗るバイクが契約に入っているか確かめる

どちらか一方に決める前に、自分の保険の回数の上限と、ふだん乗る車を書き出してみると判断しやすいですよ。

相談2 保険のロードサービスは、バッテリー上がりにも対応してくれる?

自動車保険にロードサービスが付いているけれど、バッテリー上がりやパンクにも使えるのか、という質問です。

今回確かめた11社では、すべてがバッテリー上がりのジャンピング等を無料サービスの対象にしていました(1社は特約を選んだ場合のみ)。

ただ、回数や部品代の扱いは会社で違うので、証券か保険会社の案内で確かめてみてください。

相談3 一度使ったら、しばらく使えないと言われた

バッテリー上がりで保険のロードサービスを使った後、一定期間は使えないと言われた、という相談です。

回答のポイント

バッテリー上がりの回数を「保険期間中1回」などに決めている会社や、利用の頻度が高い場合の決まりを設けている会社があります。期間や回数の決まりは会社と契約で違うので、言われた内容を保険会社に確かめ、その間に上がった時の連絡先を用意しておきましょう。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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よくある質問

バッテリー上がりで保険のロードサービスを使うと、等級は下がりますか?

今回確かめた11社はすべて、ロードサービスだけの利用は等級に影響しないと明記していました。ただし、車両保険など他の補償で保険金を受け取った場合は別です。詳しくは等級の記事で紹介しています。

自動車保険のロードサービスは何回でも無料ですか?

会社によります。制限なしと明記している会社もあれば、保険期間中1回・2回・3回と決めている会社もありました。契約している保険会社の案内で確かめてください。

借りた車でバッテリーが上がった時も、自分の保険のロードサービスは使えますか?

多くの保険会社では、対象は契約している車だけです。借りた車やレンタカーは対象外としている会社が多くあります。会員本人なら使えるJAFなど、ほかの連絡先を考えてみてください。

バッテリー交換の費用も保険で出ますか?

バッテリー本体や部品の代金、充電の費用は自己負担と明記している会社が多くありました。無料になるのは、主に現場でエンジンをかける作業です。

保険にロードサービスが付いているか分かりません。

保険証券や保険会社の案内を見るか、保険会社・保険代理店に問い合わせれば確かめられます。ロードサービスを特約で選ぶ方式の保険もあります。

まとめ

バッテリー上がりは、多くの場合、自動車保険のロードサービスで直せます。ネットで業者を探す前に、まず契約している保険会社に連絡してみてください。

等級への影響が気になる方はバッテリー上がりでロードサービスを使うと等級は下がる?、ほかの頼み先との料金の比べ方はバッテリー上がりの料金をどうぞ。バッテリー上がり全体の対処はバッテリー上がりの原因と対処でまとめています。

この記事の要点
  • 多くの自動車保険にはバッテリー上がりのロードサービスが付いている
  • 無料は主に現場でエンジンをかける作業。部品代・充電は自己負担が多い
  • 回数・対象の車・事前連絡の要否は会社と契約で違う
  • 業者を自分で呼ぶ前に、まず保険会社か代理店へ連絡する
  • 使えない時は、JAFや販売会社のロードサービスも確かめる
バッテリー上がりガイド

バッテリー上がりガイド 編集部

車のバッテリー上がりの原因と対処、ブースターケーブルのつなぎ方、ロードサービスの呼び方、バッテリー交換の時期、上がりやすい車を乗り続けるか手放すかの判断まで、公的機関とメーカーの公式情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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