暗電流とは|何もつけていないのにバッテリー上がりが起きる原因と確かめ方

夜の駐車場に止まる車とバッテリーから流れる電気のイメージに、暗電流とバッテリー上がりを紹介する記事タイトル

当サイトはJAF・電池工業会・国土交通省など公的機関や団体の公開情報と、自動車メーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。バッテリーの位置や救援の手順は車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書で確認してください。ロードサービスの料金や補償の範囲は契約や時期で変わるため、ご利用前に各サービスの公式情報で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

ライトも消した、ドアも閉めた。それなのに数日置いただけでエンジンがかからない。『何もつけていないのに、どこに電気が消えているの?』と不思議に思っている方も多いはずです。

結論から言うと、車はエンジンを止めている間も、少しずつ電気を使っています。これが暗電流で、乗らない日が続いたり、この電気が多すぎたりするとバッテリー上がりにつながります。

この記事では、暗電流の仕組みと、何もつけていないのに減る時の疑い先、点検の頼み方を紹介します。

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目次

暗電流とは?止めている間も流れる電気

先に結論

電池工業会の案内では、車は使っていない時も、コンピュータ・時計・カーナビ・オーディオなどのバックアップ電源として電気を常に取り出しています。これが暗電流で、一般的には10〜30mAとされています。

暗電流は、故障ではありません。時計がずれないように、ナビやオーディオの設定が消えないように、車が普通に使っている電気なんです。

ただ、エンジンを止めている間は発電機が動かないので、この電気はバッテリーから出ていく一方になります。

状態電気の出入り
走っている時発電機が電気を作り、バッテリーも充電される
エンジンを止めている時暗電流の分だけ、バッテリーから少しずつ減る
長く乗らない時減る一方になり、やがてエンジンをかけられなくなる

暗電流で上がるまでの考え方

電池工業会の案内では、エンジンは一般的に、バッテリー容量の60〜70%程度を放電すると始動できなくなるおそれがあります。

同じ案内に、27Ahのバッテリーで暗電流が30mAなら、約26日でエンジンがかからなくなる計算例が載っています。1か月ももたない例として紹介されているんです。

補足

これは計算の一例で、バッテリーの大きさや状態、車の電装品で大きく変わります。バッテリーメーカーの案内でも、駐車中の暗電流は通常10〜20mA(車によってはそれ以上)とされていて、出典によって目安の幅が違います。

「停車中」と「駐車中」はどちらも同じ仕組み

停車中にエンジンを止めてハザードや室内灯を使っている時も、駐車中に何もつけずに置いている時も、バッテリーから電気が出ていく点は同じです。

違うのは量です。ハザードや室内灯をつけていれば、暗電流よりずっと多くの電気が減っていきます。停車中のつけっぱなしについてはライト・ハザードのつけっぱなしで紹介しています。

暗電流によるバッテリー上がりが起きやすい人

ここが大事なところです

暗電流そのものはどの車にもあります。上がるかどうかを分けるのは、乗らない日の長さと、充電が足りているか、バッテリーがどれくらい弱っているかです。

『うちの車だけ暗電流が多いのでは?』と心配になりますよね。でも実は、乗り方やバッテリーの状態で上がりやすさが変わることの方が多いんです。

暗電流で上がりやすい使い方
  • 週に1回も乗らない日が続く
  • 乗っても近所への短い距離が多い
  • バッテリーを交換してから年数がたっている
  • 後付けの電装品を常時電源につないでいる
  • 寒い時期に長く置くことがある

バッテリーメーカーの案内では、一概には言えないものの、2週間以上乗らない場合はバッテリーが上がる恐れがあるとされています。乗らない期間の考え方は何日乗らないと上がるかでまとめています。

JAFの案内では、予防として週1回は30分程度走行して充電を補うことが望ましいとされています。電池工業会も、エンジンをかけているだけでは充電量が少なく、走行が最も重要と案内しています。

休憩中のパーキングでバッテリーが上がる時

『高速道路のパーキングで休憩していたら、かからなくなった』という相談も見かけます。

休憩中にエンジンを止めてライトや室内灯、スマホの充電を使っていると、暗電流よりずっと多くの電気が減ります。弱っていたバッテリーなら、短い休憩でも上がることがあるんです。

出先で上がった時は、無理に周りの車にケーブルを頼んで回るより、加入している自動車保険のロードサービスやJAFに連絡する方が安心です。安全の確保と連絡の順番は高速道路や出先でバッテリーが上がったらで紹介しています。

何もつけていないのに減る時の疑い先

先に結論

乗る頻度に問題がないのに数日で上がる時は、暗電流がふだんより多くなっているかもしれません。後付けの電装品、半ドアやスイッチの消し忘れ、車の電装系の不具合を順に疑います。

ここが一番知りたいところですよね。疑い先を、自分で確かめやすい順に並べました。

疑い先どんな時に起きる?自分で確かめられること
半ドア・室内灯ドアがしっかり閉まっていない、室内灯のスイッチがON夜に車内が明るくないか、ドアを閉め直す
トランク・荷室の照明荷室のドアが半開きで照明がつきっぱなし荷室のドアを閉め直して確かめる
ACC・シガーソケットの機器常に電気が流れる差込口に機器を挿しっぱなし降りる時に機器を抜く
後付けの電装品ドライブレコーダーの駐車監視、オーディオ、ナビなど取り付けた時期と上がり始めた時期を比べる
バッテリーの劣化ためられる電気が減って、同じ暗電流でも早く上がる交換からの年数を確かめる
電装系の不具合本来止まるはずの電気が流れ続ける自分では分からないので点検へ
何もつけていないのにバッテリーが減る時に疑う所を、半ドアから電装系の不具合まで順に並べた図解

JAFの案内では、ドアをしっかり閉めないと室内灯が点灯したままになる場合があります。まずはここから確かめると早いですよ。

後付けの電装品は要チェック

バッテリーメーカーの案内では、オーディオやドライブレコーダーなど後付けの電装品で、暗電流や消費電力が増えて放電することがあり、バッテリーの容量アップなどの検討が必要とされています。

ドライブレコーダーのメーカーも、駐車監視のための配線は常時電源を使うので、車のバッテリーに負担がかかると案内しています。詳しくはドライブレコーダーとバッテリー上がりで紹介しています。

「漏電」が心配な時

『バッテリー上がりは漏電のせいでは?』と心配する声もよく見かけます。

配線の不具合なのか、電装品の消費が多いのかは、見た目では分かりません。自分で配線を外したり触ったりせず、整備工場やディーラーで点検してもらいましょう。

よくある失敗

原因を探そうとして、自分でバッテリーの端子を外してしまうことです。トヨタの取扱説明書では、補機バッテリーの端子を外すとコンピューターの記憶が消えるので、外す時は販売店に相談するよう案内しています。

暗電流の確かめ方と点検の頼み方

先に結論

暗電流そのものを測るのは、整備工場やディーラーに任せるのが安心です。自分でできるのは、上がるまでの日数を記録することと、バッテリーの年数・後付けの電装品を書き出しておくことです。

自分でできることと、点検で頼むことを分けておきましょう。

確かめる順番
  1. 半ドア・室内灯・荷室の照明・挿しっぱなしの機器がないか見る
  2. 何日乗らないと上がるかをメモする
  3. バッテリーを交換した時期を、本体のラベルや整備記録で確かめる
  4. 後付けした電装品と、取り付けた時期を書き出す
  5. メモを持って、整備工場やディーラーに点検を頼む
暗電流の点検を頼む前にメモしておくことを並べた図解

電圧で分かること・分からないこと

バッテリーメーカーの案内では、満充電の時の電圧は公称12Vで、厳密には12.72V(気温20℃)とされています。電圧が低いのは充電不足の可能性があり、補充電しても上がらなければ寿命の可能性があります。

ただ、充電の直後は電圧が見かけ上高くなるので、正確な電圧は充電後30分以上たってから測るよう案内されています。テスターの判定だけでは不具合かどうか判断できない、ともされています。

点検を頼む時の伝え方

例えば、こんなふうに伝えると話が早いです。

「新しいバッテリーに替えたのに、3日乗らないとかからなくなります。半年前にドライブレコーダーを付けました」

「暗電流が多くないか見てほしい」と一言添えると、点検の内容も伝わりやすくなりますよ。

暗電流のバッテリー上がりについて知恵袋によくある相談

先に結論

「1週間乗らないと上がる」「新品に替えても3日で上がる」「パーキング中にドラレコを使っても大丈夫?」といった相談が多く読まれています。

ここでは、多く読まれている相談を要約して紹介します。

「1週間乗らないと上がる。暗電流?バッテリーの不良?」

1週間ほど乗らないだけで上がってしまう、暗電流のせいか、バッテリーが悪いのか、という相談です。

どちらの可能性もあります。バッテリーが弱っていれば、ふつうの暗電流でも早く上がりますし、暗電流が多ければ、新しいバッテリーでも上がります。

まずはバッテリーの年数を確かめ、そのうえで暗電流を点検してもらうと、どちらが原因か絞りやすくなります。

「新品に交換しても、3日乗らないと上がる」

バッテリーを新しくしたのに状況が変わらない、という相談です。

新品でも上がるなら、バッテリー以外を疑うのが自然です。後付けの電装品や、本来止まるはずの電気が流れ続けている不具合がないか、整備工場で調べてもらいましょう。

「パーキング中にドラレコで常時録画しても、数日は大丈夫?」

駐車中にドライブレコーダーを動かしたままにしても上がらないか、という相談です。

ドライブレコーダーのメーカー自身が、車のバッテリーの状態や使い方によっては上がる可能性があると案内しています。乗る頻度が少ない車では、録画する時間や電圧で止める設定を見直しておくと安心です。

補足

バイクでも、古い年式の「P(パーキング)」ポジションで止めると電気が流れ続け、バッテリーが上がる原因になるとJAFが案内しています。

何度も上がる時に考えたいこと

先に結論

暗電流が原因のバッテリー上がりは、原因を見つけて直せば落ち着きます。ただ、原因探しや修理が長引く、何度も上がる時は、今の車に乗り続けるかを考えるきっかけにもなります。

『また上がるかも』と思いながら乗るのは不安ですよね。

状況考え方
後付けの電装品が原因だった設定や配線を見直せば乗り続けやすい
バッテリーの劣化だった交換で落ち着くことが多い
電装系の不具合で修理が重なる修理の費用と今の車の価値を比べてみる

バッテリー上がりが続くなどで今の車を手放すことを考えた時は、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。先に相場を知っておくと、修理するか乗り換えるかを判断しやすくなりますよ。

ほかの原因も含めた全体像はバッテリー上がりの原因、何度も上がる時の点検はバッテリーがすぐ上がる原因で紹介しています。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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よくある質問

暗電流とは何ですか?

エンジンを止めている間も、時計やコンピュータ、ナビなどの記憶を保つために流れ続ける電気のことです。電池工業会の案内では、一般的には10〜30mAとされています。

暗電流で何日くらいでバッテリーが上がりますか?

バッテリーの大きさや状態で大きく変わります。電池工業会は、27Ahのバッテリーで暗電流30mAなら約26日でかからなくなる計算例を示していますが、条件つきの目安です。

停車中にエンジンを止めると、バッテリー上がりの原因になりますか?

エンジンを止めている間は発電しないので、ライトや電装品を使うほどバッテリーが減ります。短い時間でも、バッテリーが弱っていると上がることがあります。

バッテリー上がりは漏電が原因のこともありますか?

配線の不具合や電装品の消費が多いことで、止めている間の電気が増えていることは考えられます。見た目では区別できないので、自分で配線を触らず、整備工場やディーラーで点検してもらいましょう。

暗電流が多いかどうかは自分で分かりますか?

暗電流そのものを測るのは整備工場やディーラーに任せるのが安心です。自分では、何日で上がるか、後付けの電装品は何かをメモしておき、点検の時に伝えてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 暗電流は、エンジンを止めていても流れ続ける電気で、どの車にもある
  • 乗らない日が続くと、暗電流の分だけバッテリーが減って上がる
  • 数日で上がる時は、半ドア・挿しっぱなしの機器・後付けの電装品・電装系の不具合を疑う
  • 自分では日数と年数・電装品をメモし、点検で暗電流を調べてもらう
  • 修理が重なる時は、今の車の価値と比べて考える
バッテリー上がりガイド

バッテリー上がりガイド 編集部

車のバッテリー上がりの原因と対処、ブースターケーブルのつなぎ方、ロードサービスの呼び方、バッテリー交換の時期、上がりやすい車を乗り続けるか手放すかの判断まで、公的機関とメーカーの公式情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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