当サイトはJAF・電池工業会・国土交通省など公的機関や団体の公開情報と、自動車メーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。バッテリーの位置や救援の手順は車種・年式によって異なるため、お乗りの車の取扱説明書で確認してください。ロードサービスの料金や補償の範囲は契約や時期で変わるため、ご利用前に各サービスの公式情報で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
バッテリーを点検してもらったら「Q-85ですね」と言われた。『Q-85って何?普通のバッテリーと何が違うの?』と気になった方も多いはずです。
結論から言うと、Q-85はアイドリングストップ車用バッテリーの型番で、「Q」が大きさ、「85」が性能ランクを表しています。アイドリングストップ車には、この専用のバッテリーを選ぶのが基本です。
この記事では、Q-85の読み方と、Q-90やSとの違い、アイドリングストップ車のバッテリーが上がった時の注意を紹介します。
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バッテリーQ-85とは?型番の読み方
Q-85とは、電池工業会の規格で決められたアイドリングストップ車用バッテリーの型番です。最初の英字が外形寸法の区分、数字が性能ランク、最後に「R」が付けば端子の位置がRタイプという意味になります。
『55B24Lみたいな型番なら見たことがあるけど、Q-85は初めて見た』という方もいますよね。
電池工業会の資料では、アイドリングストップ車用の型番は「外形寸法の区分(英字)、性能ランク(数字)、端子の位置」で表すとされています。
| 型番の部分(Q-85の例) | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| Q | 外形寸法の区分 | 電池工業会の資料ではD23サイズに当たる |
| 85 | 性能ランク | 大きいほど性能が高い(JIS規格と同様) |
| (表記なし) | 端子の位置がLタイプ | Rタイプの時だけ末尾に「R」と付く |

つまり、Q-85は「D23サイズに当たる大きさで、性能ランク85、端子はLタイプ」のアイドリングストップ車用バッテリー、ということなんです。Q-85Rなら、端子の位置がRタイプになります。
大きさの区分の英字
電池工業会の資料の図の並び順によると、英字の区分は次のように、JIS規格のサイズに当たります。
| アイドリングストップ車用の区分 | 当たるJIS規格のサイズ |
|---|---|
| J・K・M・N | B17・B19・B20・B24 |
| P・Q・S・T | D20・D23・D26・D31 |
「QならD23サイズ」は資料の本文に書かれています。ほかの組み合わせは、資料の図の並び順から読んだものです。
本体の表示でも見分けられる
電池工業会の資料では、アイドリングストップ車用のバッテリーには「アイドリングストップ車用 FOR STOP & START」などの表示があるとされています(一例)。
型番だけでなく、本体のラベルも合わせて見ると間違えにくいですよ。
Q-85とQ-90の違い、SとQの違い
Q-85とQ-90は、大きさは同じQ区分で、性能ランクの数字が違います。SとQは大きさの区分が違います。交換の時は、今と同じ大きさの区分で、性能ランクが同じかそれ以上のものを選ぶのが基本です。
『バッテリーのQ-85とQ-90、どっちを選べばいいの?』と迷う方も多いですよね。
Q-85・Q-90・Q-95・Q-100の違い
Q-85、Q-90、Q-95、Q-100のように、同じQでも数字が違う型番があります。
この数字は性能ランクで、電池工業会によると大きいほど性能が高いとされています。大きさの区分は同じQなので、固定する場所には同じように収まる大きさです。
| 型番 | 大きさの区分 | 性能ランク |
|---|---|---|
| Q-85 | Q(D23サイズに当たる) | 85 |
| Q-90 | Q(D23サイズに当たる) | 90 |
| Q-95 | Q(D23サイズに当たる) | 95 |
| Q-100 | Q(D23サイズに当たる) | 100 |
バッテリーメーカーの案内では、交換するバッテリーは新車の時と同じサイズ・端子の極性・性能ランクを満たすものにするとされています。今がQ-85なら、Q-85かそれより数字の大きいQ区分のものが選択肢になります。
SとQの違い
「S」と「Q」の違いも、よく聞かれます。
アイドリングストップ車用の型番では、Sは大きさの区分で、電池工業会の資料の図ではD26サイズに当たります。Qより一回り大きい区分です。大きさが違うと、固定金具に収まらない場合があります。
一方、ハイブリッド車の補機バッテリーには、型番の頭に「S」が付くものがあります。バッテリーメーカーの案内では、トヨタ系のハイブリッド車の補機用は制御弁式(VRLA)が多く、頭に「S」が付き、通常車用とは互換できないとされています。
同じ「S」でも意味が違うので、型番全体と本体の表示を見て確かめてみてください。ハイブリッド車の補機バッテリーはハイブリッド車の補機バッテリーとはで紹介しています。
ヨーロッパの規格(EN規格)のバッテリーもあります。バッテリーメーカーの案内では、EN規格とJIS規格は互換性がないとされています。型番の書き方が違うものは、取扱説明書や販売店で確かめましょう。
アイドリングストップ車に専用バッテリーが必要な理由
アイドリングストップ車は、エンジンを何度も止めてはかけ直し、止まっている間も電装品に電気を送ります。その分バッテリーへの負担が大きいので、充電の受け入れやすさと耐久性を高めた専用のバッテリーが必要なんです。
『普通のバッテリーの方が安いなら、それでいいのでは?』と思った方もいるかもしれません。
電池工業会やバッテリーメーカーの案内をもとに、専用バッテリーを選ぶ理由を表にしました。
| アイドリングストップ車の使われ方 | バッテリーへの負担 | 専用バッテリーで求められること |
|---|---|---|
| 信号待ちのたびにエンジンを止めて再始動する | 大きな電流を何度も出す | 耐久性が高いこと |
| 止まっている間もエアコンやナビに電気を送る | 放電が増える | 耐久性が高いこと |
| 走っている時間が限られる | 充電する時間が短い | 短い時間で素早く充電できること |

アイドリングストップ車に通常車用のバッテリーを載せること。電池工業会は「アイドリングストップしない」「短寿命になる」などの原因になると案内しています。バッテリーメーカーは、システムが正常に作動しない、燃費の悪化、製品補償の対象外にもなると書いています。
交換の時に気をつけたいこと
電池工業会の資料では、一部の従来車にもアイドリングストップ車用のバッテリーが載っている場合があるとされています。今のバッテリーの型番を確かめてから選びましょう。
また、車種によっては交換時に専用ツールでのセットアップが必要で、交換前に車両販売店に確認するよう案内されています。宅配車・タクシー・バスなど業務用途は、保証の対象外となる場合もあるそうです。
交換の方法は車のバッテリー交換の方法で、費用の見方は車のバッテリー交換の費用で紹介しています。
アイドリングストップ車のバッテリー上がりと注意
アイドリングストップ車でも、バッテリー上がりの対処の基本は同じです。ただ、救援のつなぎ方は取扱説明書の手順に従い、上がった後や交換後にアイドリングストップしなくなる場合があることも知っておきましょう。
バッテリー上がりの前にアイドリングストップしなくなることも
バッテリーメーカーの案内では、放電気味の時や冬の低温時などは、再始動できなくなるのを防ぐため、車両側の制御でアイドリングストップしなくなる場合があるとされています。制御はメーカーによって違います。
『最近アイドリングストップしないな』と感じたら、バッテリーが弱っているサインかもしれません。点検で確かめてもらいましょう。寿命の目安は車のバッテリーの寿命で紹介しています。
バッテリー上がり後にアイドリングストップしない時
バッテリー上がりの後や交換の後は、学習情報がリセットされて、アイドリングストップしない場合があります。バッテリーメーカーの案内では、しばらく走れば再学習で戻るとされています。
続く場合は、専用のスキャンツールでのリセットが必要な場合もあるので、販売店で点検を受けましょう。
- 取扱説明書の「バッテリーがあがったとき」の手順を見る
- 救援する時のつなぐ場所が、取扱説明書の図と合っているか確かめる
- 始動後はしばらく走って、点検を受ける
- アイドリングストップしない状態が続くなら販売店に相談する
上がった時の対処の流れはバッテリー上がりの原因と対処でまとめています。
リチウムイオン・キャパシタ・メンテナンスフリーのバッテリー上がり
バッテリーの種類や、車ごとの蓄電の仕組みによって、上がった時の対処や救援の可否が違うことがあります。いつもの鉛バッテリーと同じだと思い込まず、取扱説明書の手順を確かめましょう。
リチウムイオンのバッテリーが上がったら
ハイブリッド車や電気自動車の走行用の電池には、リチウムイオン電池などが使われています。走行用とは別に、システムを起動する12Vの補機バッテリーがあります。
JAFの案内では、電気自動車の補機バッテリーが上がった時はジャンピングなどで応急復旧ができる場合があり、走行用バッテリーの電欠は給電施設まで搬送とされています。詳しくは電気自動車のバッテリー上がりで紹介しています。
バイクにも、リチウムイオンのバッテリーを使うものがあります。充電や救援の方法は鉛バッテリーと違う場合があるので、バッテリーとバイクの取扱説明書の手順に従ってください。
エネチャージやキャパシタのある車
メーカーによっては、エネチャージのような独自の名前の仕組みや、キャパシタと呼ばれる蓄電装置を使う車があります。こうした車でバッテリーが上がった時の対処は、車によって違います。
例えばマツダの取扱説明書では、i-ELOOP付車は救援車として使用しないとされています。自分の車に特別な蓄電の仕組みがあるかは、取扱説明書で確かめておきましょう。
メンテナンスフリーのバッテリーも上がる
「メンテナンスフリー」と書かれたバッテリーでも、放電すれば上がります。バッテリーメーカーの案内では、自家用乗用車用はメンテナンス頻度が低い製品だが、メンテナンスフリーではないとされています。
液量が確認できないバッテリーは、電池工業会の案内どおり、取扱説明書を確認して販売店で点検を受けましょう。液を補充できないタイプは急速充電しないよう、バッテリーメーカーも注意しています。
アイドリングストップ車でバッテリー上がりが続くなど、今の車を手放すことを考えた時は、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。先に相場を知っておくと判断しやすくなりますよ。
よくある相談:Q-85バッテリーについての声
ここでは、ネットの相談サイトに寄せられているアイドリングストップ車用バッテリーにまつわる声から、よく見られるものを要約して紹介します。
相談1 Q-85なら、95D23Lのような数字は関係ない?
車のバッテリーがQ-85の場合、Q-85さえ合っていれば95D23Lのような数字は関係ないのか、という相談です。
Q-85はアイドリングストップ車用の型番、95D23LのようなものはJIS規格の型番で、書き方のルールが違います。電池工業会の資料ではQはD23サイズに当たりますが、アイドリングストップ車には専用のバッテリーが必要です。
大きさが同じに見えても、アイドリングストップ車に通常車用を載せると短寿命などの原因になります。今と同じQ区分のアイドリングストップ車用から選んでみてください。
相談2 ネットで買う時、Q-85以外に確認することは?
Q-85のバッテリーを、別のメーカーのものからネットで買う時、Q-85以外に確認しなければいけないことはあるか、という相談です。
- 端子の位置がLタイプかRタイプか(Rなら末尾にR)
- アイドリングストップ車用の表示があるか
- 交換時にセットアップが必要な車種かどうか
- 古いバッテリーの引き取りの方法
端子の位置が違うと、ケーブルが届かないことがあります。取り付けを自分でしない場合は、持ち込みで交換してもらえるかも先に確かめておきましょう。
相談3 テストの結果を見て、すぐにQ-85を替えないといけない?
バッテリーテストのレポートを渡されて、すぐにアイドリングストップ車用のQ-85を替えないといけない状況なのか、という相談です。
バッテリーメーカーの案内では、テスターでの判定は機器や充電状態の影響を受けるため、それだけでは不具合かどうか判断できないとされています。結果の見方を、測った店で詳しく聞いてみてください。
年数がたっていて、アイドリングストップしない、かかりが重いといったサインもあるなら、交換を考えるタイミングです。
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よくある質問
バッテリーQ-85とはどういう意味ですか?
アイドリングストップ車用バッテリーの型番で、Qが外形寸法の区分、85が性能ランクです。電池工業会の資料では、QはD23サイズに当たるとされています。末尾にRが付くと端子の位置がRタイプです。
Q-85の代わりにQ-90を付けてもいいですか?
Q-90は同じQ区分で、性能ランクが高いものです。バッテリーメーカーは、新車の時と同じサイズ・端子の極性・性能ランクを満たすものに交換するよう案内しています。端子の位置も合わせて、取扱説明書や販売店で確かめてください。
アイドリングストップ車に普通のバッテリーを付けてもいいですか?
おすすめできません。電池工業会は、アイドリングストップしない、短寿命になるなどの原因になると案内しています。バッテリーメーカーは、製品補償の対象外にもなるとしています。
まとめ
バッテリーのQ-85とは、アイドリングストップ車用の型番で、Qが大きさ、85が性能ランクです。Q-90やQ-100は同じ大きさで性能ランクが高いもの、SはQより大きい区分です。
アイドリングストップ車には専用のバッテリーを選び、上がった時や交換後は取扱説明書の手順を確かめましょう。
- Q-85は、Qが外形寸法の区分(D23サイズに当たる)、85が性能ランク
- Q-85・Q-90・Q-100は同じ大きさで、数字が大きいほど性能が高い
- アイドリングストップ車用のSはQより大きい区分。ハイブリッド車の補機用の頭のSとは別物
- アイドリングストップ車に通常車用を載せると、短寿命などの原因になる
- 上がった後や交換後にアイドリングストップしない時は、再学習や販売店での点検を





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